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No.11
本ジャケ大賞受賞
有木 智

小さな貴婦人
死んでしまった猫を愛惜する夢想的で自閉的ま中年女性の「私」、「猫の殺人」という童話を書く年老いた女流作家G,そして優しくも威厳にに満ちた猫たち。悪意に満ちた外界に傷つけられる繊細な存在の交感を詩的散文に結晶させた連作小説。(2001年)
吉行理恵
猫が好きな人は共感できる箇所がたくさん見つかるであろう連作小説。
おそらく著者ご本人がモデルなのでは?と思う箇所があります。
詩的散文という紹介にもあった通り、読みづらく感じる人、没頭する人とはっきり二局に別れる作風となっています。
我々の頭の中で考えていることや思い浮かべることって結構散文的でぼんやりしていて、他人の言葉の一つ一つにちょっと引っかかって少しクヨクヨしてしまうこともよくありまして、そんな自分を主人公に被せてしまいますね。
ご自身も愛猫を見送った経験を持つ、猫愛に溢れる有木さんにふさわしい本でした。
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