Radiant Colours
Aki_Yuu作品展示企画
開催期間2023年9月19ー10月14日
田辺在住のイラスト作家 Aki_Yuuさんの作品展示を行いました。
繊細な筆使いと美しい色合いのデジタルイラストをご紹介します。
はじまりに
私が絵を描き始めるときは、
頭に降ってきた一瞬のシーンを描いたり、
とりあえずノープランのまま顔から描き始めて、
描きながら降ってきたアイデアをどんどん絵に反映させるという、
完全に感覚に頼った描き始め方をします。
勢いで描いて荒いせいか、9割方ラフと間違われる私の下描きは、
そういった感覚という勢いにまかせて描くので、割とバランス等が崩れていたりします。
その崩れを今度は蓄えた知識や論理で修正しながら、ある意味描きなおすのが線画作業です。
ここで崩れたままだと彩色で大幅な修正を求められるので、ある意味一番気を遣う作業かもしれません。
彩色は意識しなければならない要素・工程が沢山あります、よく忘れます。
どうやって塗ったのか思い出せない絵が結構あります。
これと飽き性なのもあって、大体の工程は前回と同じようで、違ったり新しかったりする塗り方になっていたりします。
ちなみに彩色で最もこだわるのはコントラストと色合いです。
色合いは偶発性が楽しいでので、ほぼ100%描き始め当初の想定と違うものになります。
by Aki_Yuu
Butterfly Effect
まず描き込み量を重視した作品です。あとはライティングを印象的なものにしようと試みています。
全体的にオレンジが強い画面に、アクセントとしてエメラルドグリーンの蝶を登場させています。
バタフライエフェクトの名そのまま、蝶のひと羽ばたきで少女のいる世界は、花々が少女とともにが大きく空へ飛び、舞い散り、崩壊へと向かいます。実は暗い絵です。
あとそんなつもりはなかったのですが女の子がセクシーだとよく言われます。
内転
死が誰にでも平等に訪れることが屈辱的だったときがあります。
そんなときに出会ったのが、住岡夜晃先生の『孤独の内転』です。
「とどまれ!
さびしいか、さびしさに徹せよ。
ごまかすことなくさびしさを抱いて、真実の教えを聞け。」
これは『孤独の内転』の一部ですが、今も私の支えです。これがあるからこそ立っていられます。
ということでこの『孤独の内転』を少しエッセンスとして絵に入れさせていただきました。
枯れる花に動揺し、憤りが芽生え始める少女の絵です。
柳火
画材のいろはさんの、「祭りの作品展」に出させていただいた作品です。
祭りで一番好きなのがしだれ柳の花火の美しさです。それをテーマにしました。
少女がしだれ柳の花火に見惚れている姿を、シンプルにコントラストと色を際立たせて描きました。
この絵は背景を描いて写真風にするよりも、心象風景を描いたほうが良くなると判断しました。
しだれ柳の降り注ぐなかに、花火を見ている少女を描いて、心象風景として表現しました。
赤が印象的な作品ですが、シンプルな分、単色だと退屈な作品になるので青や黄色の差し色を入れています。
DORIFT PHONK
「DRIFT PHONK」とは音楽ジャンルの一種です。久しぶりにハマった音楽ジャンルです。
個人的にはダークでホラーな世界観の中にサブカルチャーも混ぜました的な印象な音楽ジャンルなので、それをそのまま絵にしました。
ダークでピーキーな色遣いにすることだけ決めて、あとは偶発性とそれを引き立てる色で構成しています。
少女の頭部の左半分は、肋骨をモチーフとしたパーツを入れた装飾で覆っています。
ちなみにDRIFT PHONK含む、「PHONK」という音楽ジャンルを知るきっかけになったのは、
Cho Fast (feat. Yurufuwa Gang & Ralph)という曲です。
いかがでしたでしょうか? Aki_Yuuさんの繊細でセンス溢れる作品、今回はアクリル額装での印刷済み作品4点のみの展示でしたが、Aki_Yuuさんご本人のSNSでは他にも魅力溢れる作品をアップされておりますので、ぜひチェックして下さいね!
Aki_Yuuさんによるデジタルイラストのワークショップを田辺市内で開催していらっしゃいますので、デジ絵に挑戦してみたい方は是非どうぞ!
Aki_Yuu Instagram
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